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寛政8年(1796
年)5月に起こった『油屋騒動』
(江戸の吉原、京都の島原と並んで三大遊郭の一つといわれた古市で起きた刃傷事件)をもとにした有名な歌舞伎狂言劇です。事件は27歳の町医者・孫福斎(まごふくいつき)という男が、古市有数の伎楼「油屋」で、なじみの遊女、お紺(16歳)をめぐり、恋の嫉妬に
狂い、刀を振り回し、3人を斬り殺し、6人を負傷させたというもの。
斉(いつき)は後に自殺(27歳)。お紺は49才で病死す。 |
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歌舞伎「油屋騒動」の錦絵
左から福岡貢、お紺、料理人喜助 |
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この騒動はたちまちにして大阪に伝わり、道頓堀の劇作家
近松徳三の知るところとなり、数日にして切狂言にしくまれ、伊勢音頭恋寝刃
(いせおんど
こいのねたば)と題し、福岡貢(芝居での孫福斎の名前)を三代目
阪東彦三郎、お紺役を嵐大三郎、おしかは市川市蔵 まん乃は中村雀右衛門 料理人 喜助は市川滝十郎で寛政八年七月に大坂の角座で上演。各地で好評を博し、伊勢音頭油屋騒動は広く世に紹介されることとなりました。 |
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油屋は備前屋・杉本屋
・千束屋などとならび、当時、特に有名な遊郭でした。
今ではその面影すら残ってはいません。石碑などでその場所を偲ぶくらいです。
妓楼(旅館)油屋の跡。現在は中華料理店になっています。 |
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油屋跡 |
油屋での伊勢音頭錦絵図 当時の栄華がうかがえます |
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主人公「孫福斎」と「油屋おこん」の菩提を弔う比翼塚 (ひよくづか)
今でも歌舞伎をはじめ舞台などで「油屋騒動」が演じられる時などには、
出演する役者さんなどがお参りに来られます。 |
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伊勢音頭を踊る |
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写真は昭和年、世界館での来演の
実川延若を迎えた盛大な供養式典の模様 |
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